生検と全身性エリテマトーデス(SLE) 6

ヤーズフレックスの服用は中止しましたが、ペンタサエレンタールの服用は続いていました。

こぐまの目頭や鼻の周りには赤い湿疹がさらにハッキリと出てきて、関節痛も落ち着いてくることを期待していましたが徐々に痛む関節の数が増えていきました。

症状からSLEの疑いがあり早く治療を始めないと酷くなってしまうとヒグ子とぺっちゃんは焦りました。

入院になり、ペンタサを中止してブルフェン錠100を服用しました。

治療が始まる前に、重要な検査の腎生検と肝生検があります。

こぐまとヒグ子は一緒にしっかりと説明はきいたものの「内蔵に針を刺して一部を取るなんて‥こわい、痛そう」と不安でした。

生検は麻酔で眠ってる間におわり、結果も異常はなく、ひとまずホッとしました。

肝生検の間、ヒグ子は病室で待っていると、執刀医が小瓶のような容器に入れた採取した肝臓を持ってきて見せてくれました。

まさか見れるなんてビックリしましたが、とても綺麗だったので、あとでその事をこぐまに話すと

「え〜見たかった 写真とればよかったのに どんなの?」ときくのでヒグ子は

おつまみのスルメイカの細いのを水に漬けてふっくらさせた感じ‥サーモンピンク色で綺麗だったよ、とはなしました。 

説明分かりづらいか‥写真とればよかった‥こぐまに言われつくづく思いました。

数日たつと生検の傷あともきれいに目立たなくなってきました。

仕事中のぺっちゃんの携帯に傷痕の写真を送ると「なに ひざ?」と返信が‥

ぺっちゃんにはこぐまの脇腹はひざに見えたようです。

そして傷痕には気づかず‥

こぐまはSLEと診断されました。

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